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内功武術とは

我が門の正式名称は「内功武術 明鏡拳舎」の八文字であるが、
いざ、内功武術とは何かという事について語ろうと思うと、意外に制約が多くて難しい。

内功武術の重要な要素である「感・意・操」については、師父がいろんなところで語っていらっしゃるので、あえて繰り返すこともないだろう。

では、何をどのように語るか?ということをひとしきり考えてみたが、今回のテーマでは内三合の要素である
「心、意、氣、力」について、ちょっとした考察を書こうと思う。

日本においては、「心」や「気」は語られることはあっても、「意」を語られることは非常に少ないように思う。その点、中国武術においては「以意行気」「気は意をもって導く」との言葉があるが如く、意と氣をはっきりと区別しているという事。気についての考えが非常にシステマチックに語られていることなど、日本における一般的なイメージとは前提となるものに、そもそもが隔たりがあるように感じている。

さて、内三合とはご存じのとおり、心と意、意と氣、氣と力を合わせることをいうが、それがしっかりクリア出来た場合には、「心、意、氣、力」の順番は、つまりそのまま内功武術で打つ時の流れそのものであるとも言える。
それを自分の感覚から言わせてもらうと、物語の「起・承・転・結」に当てはめると理解しやすいように思う。

「心と起」

つまり心は起こりである。ここでは例として「パンチを打とう!」と思ったとしてみよう。

「意と承」

承は物語が発展していく部分であり、さらにその中にたくさんの小さな起承転結を含むものでもあり、それが多くあればあるほど話は壮大になる。
例に沿って考えるならば、一般的には打とうと思った時に、反射的にどの筋肉が、どれだけ、どのように働くかで効果が変わってくるということになるが、我々の武術では、同じく打つような動作であっても全く別の発想での身体の使い方によってそれを行い、それが太極拳ならばあくまで膨らむ意識=ポン勁によって、結果、腕が伸びていくというように、使う筋肉や、使われ方を「意」でもってコントロールするわけである。
それに加えて、重力などの自然界に常に働いている法則をどのように利用するか等々、そういったプラスアルファの要素が多ければ多いほどエネルギーを累積することとなるため、小さな起承転結を多分に含み、極めて「術」的な要素が入り込むところが「意」の部分であると言えるだろう。
もちろん、無意識に理にかなった動きを行っている場合もあるが、理解と意識でもってそれを構築していくから「意」であり、内功武術だ。

「氣と転」

心から意のプロセスによって、どれだけの気、つまりエネルギーが生まれ、目的に沿った一つの力に清算されるかの過程が転と言えるだろう。清算はプラスだけとは限らない。一方では目的にそくしたエネルギーへ変換される時にどれだけロスしたかとも言える。分かり易いところでは、パンチは腕に力を入れれば入れるほど屈筋が働き、結果、スピードは遅くなって、自分が感じている力感ほどにはエネルギーは多くないという場合が意外と多い。
物語においては、いかに「転」で一気に物語を「結」に向かって持っていくかが腕の見せ所と言うところでもあるが、内功武術においては、様々な物理法則や身体の特性を生かした運動を、いかにエネルギー(=氣)へと変換するかという事と同時に、コントロールしながら一つに収束させつつ、目的の場所にそのエネルギーをぶつけたり伝えたり出来るか、という転の部分が個人が積み重ねてきた内功の深さと言えるであろう。
もちろん、気には皆が想像するような要素もあるとは思うが、意の中に様々に存在する、小さな起承転結の一つに過ぎないというのが自分の解釈だ。
(追記:だから、先生が気だけで弟子を飛ばす様なものは、逆に言えば、弟子が気以外の物理的なエネルギーを捨てさったから、という解釈も出来るかもしれない。)

「力と結」

最期は結果がどうであったか。単純にどれだけの威力を出すことが出来たかという事だ。
逆に結果を見れば、その人の内功武術の功の深さや性質がわかる。

自分は我が門の武術を「書物」に例えることが多いが、こんな風に物語を作る基本が上手く説明に当てはまってしまう事も、我が門の気風を表しているように思う。
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プロフィール

Author:宇野 道夫
「内功武術 明鏡拳舎」を主宰。
陳[シ半]嶺(Chen Pan Ling)の流れをくむ
太極拳・形意拳・八卦掌
の三拳を修めている。
縁あって愛知県の江南市。神奈川県の相模原市で後継者の育成にあたっている。

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